妊娠後期に入ってから、
「夜になると寝苦しい…」
「日中もなんだか息苦しい感じがする」
「仰向けがしんどい」
「ちょっと動くだけでも苦しい時がある」
そんなふうに感じることってあるよね。
妊娠末期について日本産科婦人科学会は、大きくなった子宮の圧迫で横隔膜が押し上げられ、肺の体積が減るため、慢性的な息苦しさを自覚しやすいと説明しています。厚労省系の母性健康管理サイトでも、妊娠に伴う貧血、体重増加、子宮の増大などで動悸や呼吸困難が起こることがあると案内されています。
だから、妊娠後期に「苦しい」と感じること自体は珍しくありません。
でもその一方で、どこまでがよくある変化で、どこから相談したほうがいいのかはすごくわかりにくいんだよね。
この記事では、妊娠後期に苦しいと感じやすい理由、寝苦しい時と日中つらい時の考え方、少しラクになる工夫、受診の目安まで、やさしくわかりやすくまとめます。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。強い胸の痛み、急な悪化、失神しそうな感じ、出血などがある時は、自己判断せずかかりつけの産婦人科へ相談してください。妊娠中の息苦しさで胸痛・失神・急な発症などは注意が必要な症状として案内されています。
妊娠後期に苦しいのは普通?
結論からいうと、妊娠後期に苦しい、息苦しい、寝苦しいと感じることはあります。
妊娠後期は、お腹がかなり大きくなってきて、体の負担も増えやすい時期。
そのため、
- 仰向けが苦しい
- 横になっても落ち着かない
- 少し動くと息が上がる
- 夜になると圧迫感がある
- 眠りが浅くなる
みたいに感じることがあります。日本産科婦人科学会は、この時期の慢性的な息苦しさは生理的変化として起こりうるとしています。
ただし、
よくあることがある=何でも様子見でいい
ではないから、強さやほかの症状も見ながら考えることが大切です。厚労省系サイトでも、程度の強い呼吸困難では心臓や肺の病気がないか調べる必要があると案内されています。
どうして妊娠後期は苦しくなりやすいの?
お腹が大きくなって圧迫されやすいから
妊娠末期は、増大した子宮によって横隔膜が押し上げられ、肺の動ける余地が減りやすくなります。これが、後期に息苦しさや圧迫感を感じやすくなる大きな理由のひとつです。
貧血が関係することもあるから
妊婦貧血では、動悸、息切れ、立ちくらみ、脱力感などがみられることがあると厚労省資料で案内されています。後期の「苦しい感じ」が、寝姿勢だけでなく貧血っぽさと重なっていることもあります。
体重増加や体の負担が増えるから
母性健康管理サイトでは、妊娠に伴う体重増加も動悸や呼吸困難の背景として挙げられています。後期は、何もしていなくても体が重く感じやすい時期です。
姿勢によって苦しさが出やすいから
仰向けや長時間同じ姿勢でいると、圧迫感が強くなることがあります。とくに夜は、寝る姿勢が合わなくて「寝苦しい」が強く出やすいです。これは妊娠末期の体の変化から自然に起こりうることです。
「寝苦しい」と「日中苦しい」は分けて考えるとラク
妊娠後期の苦しさって、実はけっこう2つに分かれやすいです。
夜に出やすい苦しさ
- 仰向けがつらい
- 横になっても息苦しい
- 胎動で起きる
- お腹が重くて寝返りがしんどい
- 眠れないくらい落ち着かない
日中に出やすい苦しさ
- 少し歩くと息が上がる
- 家事でしんどい
- 外出すると疲れる
- 仕事中に苦しい
- 階段や移動でつらい
どっちも「苦しい」なんだけど、
夜は姿勢の問題、
日中は動いた時の負担の問題
が強いことも多いんだよね。
寝苦しい時に少しラクになる工夫
1. 仰向けを無理に続けない
妊娠後期は、仰向けが合わなくなってくる人も多いです。
しんどいなら、無理に仰向けで寝ようとしなくて大丈夫。
2. 横向きや少し斜めの姿勢を試す
完全に真横じゃなくても、少し斜めっぽくするだけでラクなことがあります。
3. クッションや抱き枕で体を支える
足の間、背中、お腹まわりを支えると、寝姿勢が安定しやすいことがあります。
とくに「横向きでもしっくりこない」「寝返りのたびにつらい」なら、抱き枕みたいに体を預けやすいものが合う人もいます。
4. 「ちゃんと眠らなきゃ」と思いすぎない
眠れない夜が続くと焦るよね。
でも、横になって体を休められていれば、それだけでも意味があります。
日中に苦しい時に意識したいこと
1. 無理に動き続けない
息苦しい時に家事や外出をそのまま続けると、余計につらく感じることがあります。いったん休んで大丈夫です。母性健康管理の資料でも、症状がある場合には身体的負担の大きい作業の制限や休憩の配慮などが案内されています。
2. 座れる時は座る
「これくらいで座っていいのかな」と思わなくて大丈夫。
少し休むだけでも違うことがあります。
3. 仕事中は休憩を増やす
厚労省系サイトでは、妊娠中の症状がある場合、休憩の配慮、勤務時間の短縮、作業の制限などの措置が必要になることがあると案内されています。
4. 「今日は苦しい日」と割り切る
後期は日によってしんどさがかなり違うこともあるよね。
元気な日と同じように動けなくても大丈夫です。
仰向けで苦しい時は抱き枕が助かることもある
寝苦しさの中でも、
仰向けが苦しいのに、横向きでも安定しない
このパターンはかなり多いです。
- 足の位置が落ち着かない
- お腹の置き場がしっくりこない
- 背中がつらい
- 何度も姿勢を変える
こんな時は、クッションを何個も使うより、抱き枕でまとめて支えるほうがラクと感じる人もいます。
これは医療的に必須という意味ではなく、寝姿勢を整える工夫のひとつです。
気になる人はこっちも見てみてね。
▶ 妊婦向け抱き枕おすすめ|寝苦しい時に使いやすい選び方をやさしく解説
こんな時は相談を考えてね
次のような時は、自己判断しすぎないで相談してください。
- 急に強く苦しくなった
- 胸の痛みがある
- 失神しそう、ふらつきが強い
- 動悸がかなり強い
- 休んでもよくならない
- 咳や発熱を伴う
- 出血がある
- 横向きでもかなり苦しい
日本産科婦人科学会は、普段と異なる呼吸困難、胸痛、咳を伴う場合は注意が必要としています。厚労省系サイトでも、程度の強い呼吸困難は心臓や肺の病気がないか調べる必要があると案内しています。
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よくある質問
Q. 妊娠後期に苦しいのは普通ですか?
あります。妊娠末期は子宮の圧迫で横隔膜が上がり、慢性的な息苦しさを感じやすいとされています。
Q. 夜だけ苦しいのはおかしいですか?
おかしくありません。夜は姿勢の影響や圧迫感が強く出やすく、寝苦しさとして感じる人も多いです。
Q. 日中に少し動くだけで苦しい時は?
妊娠に伴う体の変化で起こることはありますが、強い時や悪化する時は相談してください。貧血や体重増加、子宮の増大なども背景になりえます。
Q. どんな時にすぐ相談したほうがいいですか?
急な悪化、胸痛、失神しそうな感じ、休んでもよくならない時などは、自己判断しすぎず相談してください。
まとめ
妊娠後期に「苦しい」と感じることはあります。
妊娠末期は、子宮の圧迫で横隔膜が押し上げられ、慢性的な息苦しさを感じやすいことや、貧血・体重増加・子宮の増大などが背景になって、息苦しさや呼吸困難が起こることがあると案内されています。
だからこそ大事なのは、
- 夜の寝苦しさと日中の苦しさを分けて考える
- 姿勢を変えてみる
- 無理に動き続けない
- 休憩や仕事の調整をする
- 強い症状や急な悪化がある時は相談する
このあたりです。
妊娠後期は、昼もしんどいし夜もしんどい、みたいな日もあるよね。
でも、我慢しすぎなくて大丈夫。
「今日はちょっと苦しいかも」をそのままにしすぎないでね。



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